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1965年8月13日、ビートルズは、
史上初めてのスタジアムコンサートを行なうため
ニューヨークに降り立った。
それは、彼らが初めて日本にやって来た
1966年6月29日の10か月あまり前のこと。
ビートルズ、万博、暴動、ひと夏の恋
振り返れば夏はいつも特別だけれど、この年の夏はことに特別だったかもしれない。ロックやポップス史上においてだけでなくアメリカ、そして世界が大きく変わろうとしていた。
会場となるシェイスタジアムのすぐ隣では、「相互理解による平和」を掲げた、アメリカ史上最大の万博が開かれ、ロサンゼルスでは、黒人たちによる大規模な人種暴動(ワッツ暴動)が起こり、多くの犠牲者が出ていた。
詩人になろうとする感受性豊かな17歳の青年と、ビートルズを愛してやまない蝶の化身のような少女とがその夏の沸点で出会い、ときめきを羽ばたかせた…。
未来のノスタルジア
ポール・マッカトニーが「未来のノスタルジア」と呼ぶビートルズの小さな名曲『Things We said Today(今日の誓い)』をタイトルにすえた本作は、100時間以上のニュース番組と100時間の個人の8ミリフィルムから抜粋したアーカイブ素材で構成される。フランスのアーティスト、ヤン・ケビによるアニメーションを重ね合わせ、ドキュメンタリーの巨匠アンドレイ・ウジカ監督は、失われていく世界にあって儚くも鮮烈な「帰り来ぬ青春」を詩情豊かに描いた。
















Director 監督
Andrei Ujică アンドレイ・ウジカ
1951年11月13日、ルーマニア生まれ。ハルーン・ファロッキと共同監督した『革命のビデオグラム(Videograms of a Revolution)』(1992)は、冷戦末期ヨーロッパにおける政治権力とメディアの関係を描いた画期的作品となる。2作目『アウト・オブ・ザ・プレゼント(Out of the Present)』(1995)は、宇宙ステーション「ミール」に10か月滞在中ソ連崩壊を迎えた宇宙飛行士セルゲイ・クリカリョフの物語。『ニコラエ・チャウシェスクの自伝(The Autobiography of Nicolae Ceausescu)』(2010)は共産主義末期を描く三部作の最終作として高く評価されている。ウジカの映画の核心にあるのは、「歴史はどのように映像として記録され、どのように記憶されるのか」という問いである。彼はインタビュー、再現、説明的ナレーションを排し、既存のニュース映像、公式記録、アマチュア映像を厳密に編集・配置することで、観客自身に解釈を委ねる構造を作り出す。その手法は、歴史を語るのではなく、歴史が自ら語り出す状況を立ち上げる試みといえる。
Drawing
Animation ドローイング/
アニメーション
Yann Kebbi ヤン・ケビ
1987年生まれのフランス出身のイラストレーター/アーティスト。パリを拠点に活動し、ドローイング、アニメーション、映像、出版など多様なメディアを横断する表現で知られる。軽やかな線描と鮮やかな色彩、ユーモアと皮肉を含んだ人物描写を特徴とし、日常の断片や都市文化、記憶のイメージを独自の感覚で再構成する作風を持つ。ニューヨーク・タイムズ紙やル・モンド紙など国際的メディアへのイラスト提供のほか、短編アニメーションやアートブックも発表。現代の視覚文化とポップアートの感覚を結びつける存在として注目されている。
Staff スタッフ
監督・脚本:アンドレイ・ウジカ
編集・サウンドデザイン:ダナ・ブネスク
録音・ミキシング:ダナ・ブネスク、ギヨーム・ソリニャ
VFXスーパーバイザー:オルガ・アヴラモフ
ドローイングアーティスト:ヤン・ケビ
リサーチ責任者:アンナ・クーリヒ
プロデューサー:ロナルド・シャマー、アナマリア・アントチ、アンドレイ・ウジカ
エグゼクティブ・プロデューサー:ヌレディン・エッサディ、アンダ・イオネスク、エルヴェ・シャンデス、ケント・ジョーンズ、アンナ・クーリヒ
Cast キャスト
トミー・マッケイブ Tommy McCabe:ジェフリー
テレーズ・アザラ Therese Azzara:ジュディス
シェア・グラント Shea Grant:シェリー
サラ・マクラスキー Sarah McCluskey:キャロル
2023年/フランス・ルーマニア/英語・フランス語・ドイツ語/85分/1.78:1
原題:TWST: Things We Said Today
©LES FILMS CAMÉLIA, MODERN ELECTRIC PICTURES, TANGAJ PRODUCTION,
ARTE FRANCE CINÉMA, L’INSTITUT NATIONAL DE L’AUDIOVISUEL, 2024
字幕:福永詩乃
配給:オンリー・ハーツ
Comments
ウジカは物語を実に巧みに提示しながら、その勢いをまったく損なわない。そして私たちは、美しく満ち足りた結末へと一気に導かれていく。
— The Hollywood Reporter(米)
本作は、その月に起きたもう一つの大きな出来事――ワッツ暴動や万国博覧会の映像を巧みに織り込みながら、ポップ史の一断片をアメリカ社会の文脈の中に鮮やかに位置づけてみせる。
— IndieWire(米)
胸を打つ、具体性と統一感のある映画
— L’Humanité(仏)
Trailer
Theater
| 都道府県 | 劇場名 | 公開日 | |
|---|---|---|---|
| 北海道・東北 | |||
| 関東 | |||
| 東京 | シアター・イメージフォーラム | 7/4(土)- | |
| 中部 | |||
| 関西 | |||
| 中国・四国 | |||
| 九州・沖縄 | |||


この映画作家は、それを言葉にして説明することなく、ビートルズという存在との意味深い対話を生み出している。たとえば彼らは、人種隔離が行われている会場では演奏を拒否したグループだった。そして、詩情と胸を打つようなやさしさをもって、激しく世界を変えようとする希望に満ちて震えていた時代の感覚を、私たちに伝えてくれる。
— Cinema Teaser(仏)